納品された床材を張っていく前にしなければいけない作業があります。
それは1枚1枚の床材を見て、『赤身の材』と『白身の材』に選定していく作業です。
ただの色分け?と思うかもしれませんが、実はとても大切な作業で、
長年、杉床を見て、扱い、施工してきた職人(大工)により行われ、
最後、杉床の美しい仕上がりにするための熟練された経験が必要となります。
こちらの現場では早速、棟梁自らの手で仕分け作業が始まっていました。
寒い中、お疲れ様です。
そもそも床材を白と赤に分ける作業ですが、
一本の丸太からとられる杉床材は、杉丸太の中心は『赤身の材』、丸太の外側は『白身の材』となります。
赤身の方は丸太の芯となり強く固く、白身の方は白く美しく、
それぞれ適材適所な場所に並べられます。
さらに、無垢材を使用しておりますので、もちろん木の『節』があります。
この『節』の個数や大きさも、それぞれの床板によって違いますので、節のバランスをみながら
熟練の目利きで選定していきます。
そこで選ばれし床板達が並ぶわけです。過去事例より・・・↓
自然素材の無垢材は、私達人間と同じように顔や性格が違うように『色味』や『節』など個性さまざま。
熟練大工により、その個性を読み取り選定され、美しい無垢材が床に並びます。
今回の加茂市古民家再生フルリノベーション現場では、どんな顔ぶれが並び、仕上がるのでしょうか。
楽しみです♪