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2020/05/19

土間でつながるソトとナカ

こんにちは、清新ハウス高井です。昨日、帰宅して車から降りるとどこからか蝉の声が聞こえてきました。雨が続く中でついに夏が来た、と感じる出来事でした。九州地方では豪雨による被害も出ています。新潟でも強い雨が降ったりしているので川の増水には気を付けて、何が起きるかわからないので備えて生活していこうと思います。

 

 
今回は「土間」についてお話したいと思います。「土間」という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、図面などに「土間コンクリート」と表記したりと意外と使われている言葉です。
日本の伝統的な民家や納屋の屋内空間は、人間の生活面が地面より高くなっており、床が敷かれた部分と、地面と同じ高さの部分とに分けられます。この後者が「土間」となります。
「土間」は地面とほぼ同じ高さで生活空間よりも一段低く、屋外と連絡するための人が出入りする扉や引き戸が必ず設けられています。現代では、土間は屋外と屋内の境にある空間(玄関)として単純に靴を脱ぐための場所と位置付けられていますが、本来は「地面と同じ扱いの屋内の部屋」という意味があったようです。
昔は水や火を多く利用する台所として、床が腐る心配がなく燃え移るものが少ないという理由で土間が利用されていました。また、かまどなどを設置する上でも、土間の方が設置しやすく、火災予防の観点からも有効だとされていました。
台所として利用されながら、土間を囲んで生活空間が配置されていたこともあり、土間はソトとナカをつなぐ重要な場所でした。
そんな昔の暮らしを再現し、屋内の生活空間として取り入れた形が「土間コート」になります。
広い土間と中庭(コート)を隣接して計画し、扉で仕切ることでソトとナカの区切りができる。またそこがソトとナカをつなぐ場所になる。薪ストーブを焚いて寒い季節でも土間に腰掛け中庭を眺めたり。
土間の使い方は様々です。家族に合った土間の在り方を、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

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