こんにちは!清新ハウス田中です。
皆さん知っていましたか?
新型コロナウイルスの影響で5月の初場所が中止となっていた新潟県長岡市山古志地域の伝統行事「牛の角突き」が21日、同市山古志南平の山古志闘牛場で開幕しました。
都道府県をまたぐ移動制限が全面解除され、県内外から駆け付けた観客が迫力ある取組に歓声を上げた。
国の重要無形民俗文化財に指定されている牛の角突きは、例年は2千人ほどが観戦に詰め掛けるというが、ことしは約300人での開幕となったそうです。
通常より観客を減らすためインターネットで動画のライブ配信も行い、観客は受け付けで検温、消毒し、連絡先を記入してから1席おきに着席し観戦したそうです。
こういったイベントがコロナの対策を行いながら、だんだんと開催再開に向かっていくことに喜びを感じますし、元気をもらえる気がしますね。
さて、新潟市秋葉区山谷町で建築中の長期優良住宅ですが、現在断熱材の施工・気密施工を行っています。
それにちなんで本日は気密について話そうと思います。
住宅の気密化とは、簡単にいえば住宅の隙間を減らして密閉性を高めることを意味します。
建材の接合部分を気密シートや気密テープなどでしっかりと防いで施工することで、こうして建てられた住宅は高気密住宅と呼ばれています。
気密性を高めるには、一般的な住宅よりも多い専用部材や、隙間を丁寧に埋める高い施工技術が必要です。
このため、コストが高くなったり施工期間が長引いたりするケースも多いですが、それを補うだけの魅力が十分にあるといえるでしょう。
日本で古くから建てられている木造住宅の場合、住宅全体のあちこちにある外部と小さな穴を一つにまとめると、はがき10枚分の隙間が存在するといわれています。
はがき10枚分ともなるとかなりの大きさで、住宅のあちこちから風やホコリなどが侵入していたと思われます。
これに対し、近代的な住宅はアルミ・樹脂サッシの普及や施工技術の進歩などにより、隙間はずっと少なくなっています。
特に寒さが厳しい地域などは隙間が多いと快適性が失われるため、はがき1枚分以下の隙間で建てられている住宅もあるほどです。
最近の住宅は高気密高断熱が非常に重要な要素となっています。
では高気密の何がそんなにいいのか?
高気密住宅の最大のメリットは「省エネルギーで室内の温度を快適に保つ」という点です。
気密性が低いと外気が室内に侵入しやすくなり、夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。
冷暖房を使っていても十分な効果が得られず、電気料金までかさんでしまうでしょう。
この点、高気密住宅であれば室内の空気が漏れにくく外気も侵入しにくいため、省エネルギーで快適な住環境を維持することができるのです。
あまり知られていない気密性のメリットとしては「壁の中がびしょ濡れになるのを防ぐ」という点です。
冬場は室内と外気の気温差が大きくなるため、室内の湿気が結露しやすくなります。
住宅に隙間が多いと室内の湿気が壁の中などに流れ出て、壁の内側で結露してしまうケースもあるのです。
壁の中は普段目に見えないため、放置し続けた結露によってびしょ濡れになってしまいます。
すると建材が腐ったりカビが生えたりして、住宅の老朽化が進んでしまうのです。
気密性が高ければ、室内の湿気が壁の中へ流れていってしまう心配もありません。
住宅の隙間をできる限り減らして気密性を高めれば、さまざまな恩恵を受けられます。
高性能の換気システムによって室内の快適できれいな空気を効率的に維持し、健康的な室内環境をつくることができます。
非常に重要ですが、非常に難しい気密施工。
それ故に技術と見る目を養っていくことで、気密性を高め、穴をより少なくしていかなくてはと思うばかりです。