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現場ブログ

2020/08/01

「土間空間」の利用について

皆さんは、これから建てる家のことを考えたときにどんな空間をイメージしますか?
 
例えば吹き抜けのある広いリビングをイメージされたり、書斎だけは絶対に欲しい!など、生活空間を想像される中での、他の家とは少し違う、家族の為・自分の為のオリジナリティや利便性を求める部分があるのではないでしょうか?
 
そんな中で人気の要素の一つである「土間」の空間の利用について話そうと思います。
 
古い民家では玄関をくぐると、居室との間に土足で歩ける空間がつくられていました。
 
この空間を土間といいます。現代の家に例えるならば、玄関に近い空間だと言えます。
 
土間は土足で歩いてもいい空間ですが、屋内の一部として壁や天井が設けられており、雨風をしのぐことができます。
「土間空間」の利用について
床は土がそのまま露出していたり、三和土や石などが敷き詰められたりすることが多かったそうです。
 
最近ではこれらの素材のほかに、床に木材を張って土間にすることもあります。
 
土間はいったい何のために設けられていたのかというと、この空間は、雨天時の農具や漁具の手入れの場所として、時には炊事の場所や、来客と家主が話す空間として使われていました。
 
ある時はガレージ、ある時はキッチン、ある時は客間として、フレキシブルな使い方をされていたのですね。
「土間空間」の利用について
土間のメリットとは
 
・ガレージに、子どもの遊び場に、多目的スペースとして使える
 
用途があるようでないのが土間の特徴であり、メリットです。
 
大きな土間空間を設ける場合、休日には自転車やバイクを整備するガレージとして、雨天には子どもを遊ばせる場所として使えるほか、急に雨が降ってきたときには洗濯物を避難させるスペースとして自由に使えます。
 
・収納の代わりにもなる
 
タイヤが地面に触れるベビーカー・自転車・バイク、オイルが漏れると困る灯油のタンクなど、家の居間に置くことがためらわれるものは意外と多いものです。
 
土間の床は汚れてもよい素材でできているので、それらのものを保管しておく場所に適しているといえます。
・掃除が簡単
 
汚しても水で洗えば汚れは取れますし、濡らしてもすぐに乾いてしまいます。
 
汚れを気にすることなく、フローリングや畳の上ですることがはばかられる作業も進めることができますね。
「土間空間」の利用について
では、土間のデメリットは?というと
 
・居住スペースが少なくなる
 
土間は多目的スペースにもなりますが、スペースをとった分だけ、ほかの居住空間が狭くなってしまいます。
 
特に、土間が設置されることが多い1階部分でリビングやダイニングのスペースを広く取りたい場合や、使える土地が限られている場合などは居住スペースを優先させたい場合もありそうです。
 
・冬場は家が冷えやすい
 
土間は土の上、もしくは基礎の上に設けるスペースです。
 
そのため、冷気や湿気が家の中に入りやすくなり、底冷えしてしまいます。
 
このデメリットは、土間に床暖房を入れたり、土間と居室の合間に2重ガラスの窓を設置する事でも解消できます。
 
また石油ストーブなどを置いて空間を温めてあげると底冷えが予防できるでしょう。
 
弊社ではシューズクロークやコート掛け等が玄関から繋がる土間空間によく作られます。
 
それぞれの生活スタイルに合わせた設計・デザインの中でベストな選択を行い、住みやすい家をつくり、生活を豊かにしていきたいものですね。

 

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