高い省エネ性能を求めた住宅の一つに「低炭素住宅」があります。その名のとおり、二酸化炭素の排出を抑制する住宅で、政府が推し進めているため、基準を満たせば多くの優遇を受けることが出来ます。
以前ブログで書いた「長期優良住宅」も同じように優遇を受けられ、一定の省エネ性能も求められますが、長期にわたって使用できることを認定するものなので、様々な高い性能を満たす必要があります。
●低炭素住宅
認定要件としては断熱等性能等級4+一次エネルギー消費量等級5(平成25年の省エネ基準の一次エネルギー消費量が1割以上削減)に加え、HEMSの導入や節水対策など一定の措置が必要になります。
優遇内容
・【フラット35】SのAプランの利用可能
・「住宅ローン減税」の対象となる住宅ローンの限度額(4000万円まで)の引き上げ(5000万円まで)
・所得税の特別控除(低炭素住宅の新築等をした場合の所得税額の特別控除)
・登録免許税の税率の引き下げ
●長期優良住宅
認定要件としては、建物の基本構造部の耐久性や更新性、一定の面積、定期的な補修やメンテナンスの計画の策定などに加え、断熱等性能等級4の省エネ性能を備えること。
優遇内容
・【フラット35】SのAプランの利用可能
・「住宅ローン減税」の対象となる住宅ローンの限度額(4000万円まで)の引き上げ(5000万円まで)
・所得税の特別控除(長期優良住宅の新築等をした場合の所得税額の特別控除)
・登録免許税の税率の引き下げ
・不動産取得税の課税標準の特例
・固定資産税の新築家屋の税額軽減の期間延長
また他にも「ZEH(ゼッチ=ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」や「スマートハウス」というものもあります。ZEHは断熱、省エネ、太陽光発電などで創出したエネルギー(創エネ)で住宅の年間エネルギー消費量をおおむねゼロにする住宅、スマートハウスはエネルギーをコントロールするシステムを活用してエネルギーの見える化や自動制御をする住宅のことです。
省エネは国も力を入れている政策です。誰もいない部屋の電気を消すなどの小さな省エネも大切ですが、住まいづくりから省エネを意識していくことも重要になっていくのではないでしょうか。