配線がどこをどのように通り、どこにコンセントがいくつ配置されているかは、図面の段階ではわかりにくいものです。
そのため、いざ住み始めてから「コンセントの位置が気に入らない…」ということが起こりがちです。
また、新築住宅のコンセントや照明のスイッチは、設置する数だけを重視してしまうと失敗する傾向にあります。
なぜなら、数がたくさんあっても使えなかったら意味がないからです。
家具の設置スペースなどを考えずにコンセントやスイッチを設置すると、家具の裏側になって実際は使えないということが少なくありません。
仮にコンセントにプラグを差した後でその前に家具を置いたとして、長期間プラグを差しっぱなしにしていたら、プラグの周りにほこりが溜まります。
キッチンなどでは、食器棚の裏になどにあるプラグの周りに油を含んだほこりが溜まり、火事の原因になることもあります。
では実際にどれくらいの個数が必要なの?という話ですが・・・
コンセントの設置数の目安としては、居室であれば、4.5畳~6畳で3個、6畳~8畳で4個、8畳~10畳で5個です。
コンセント1個には、差込口が2口や3口などついているため、2口のコンセントであれば、6畳で6口から8口は確保しておきたいということになります。
掃除機を基準にすれば、洗面所や廊下、トイレや玄関にもコンセントは1個~2個ずついることになります。
キッチンは6個、ダイニングには4個という具合に計算していくと、かなりの数になることや概ねどれくらいの数が必要かという事も見えてくるでしょう。
適切なコンセントの数や配置は、家の間取りから計算することが重要です。
そのため、まずは家族が暮らしやすい間取りを考えるところから始めましょう。
リビングの使い方、洗面所の広さや朝の混雑など、生活における様々な場面を想像して間取りを決めていきます。
そうして出来上がった間取りを元に、適切なコンセントの数や配置を計算しましょう。