連日大雪による被害相談が後を絶ちません。
今回は新潟市秋葉区で大雪により瓦屋根の軒が折れた事故についてです。
こちらは車庫兼物置小屋ということで住居スペースではなく、築50年程度経過した建物です。
東西に流れる切妻屋根で安田瓦が葺かれてます。
1.2mほどの雪が積もり、その重みに耐えきれず軒が折れてしまいました。
調査したら、屋根を支える垂木が45㎜角で455㎜ピッチでした。昔はこのようなサイズで建築されることが多かったのですが、現在の仕様にすると細いですね。
垂木せいが60㎜であったなら耐えていたかもしれません。
今回のように垂木が折れてしまった状況では、一度屋根を剥がして下地からやり直すしかありません。
もちろん被害を受けた片面だけで良いですが、修繕費は結構掛かります。
一度片面屋根を裸にして垂木、野地、防水、瓦葺きと施工していきます。
垂木せいを高くし、ピッチも303㎜とし、現在よりも頑丈になるようご提案させて頂きました。
このような事故でも火災保険に加入されている方は修繕費が出ると思いますが、その保険内容によっては出ない場合もあります。
ちなみに共済系の保険では、お見舞金5万円という金額しか出ません。
修繕費は100万円前後掛かります。
このようなことを踏まえ、今回の大雪で被害に遭われ火災保険の見直しを行っている方が増えています。