働き方改革が始まってしばらく経ちましたが、皆さんの職場ではどのような取り組みをされていますか。
簡単なようで難しいこの改革。ただただ企業任せではなく、働く側も一緒になって考えなければいけません。豊かな人生を送るための良い取り組みですが、気を付けたいのは勘違いをしないことです。
よく取り上げられるのは『労働時間』。残業を減らして自由な時間を作ることは良いことですが、単に時短して仕事の質や生産性が下がってしまえば本末転倒です。
ダラダラといつまでも残業せず、スキルを高め、どれだけ集中し内容濃く限られた時間の中で望まれる成果を出せるか。これが出来ないと時間に関しては解決できないと思います。
なんだかんだ生産性が下がった企業は少なくないと思います。それだけ難しい改革だからです。
特に建設業は月100時間以上の残業は当たり前の業界ですが、私も100時間以上なんて何とも思ってなかったですが、今ではだいぶ感覚が変わりました。
20代30代はスキルが低く経験値も無かったので、人より多く働き、人が遊んだり寝ている間も働き、一日も早く会社やお客様に認めれらるよう時間など気にせず励んだものです。
結果を出した分だけ稼げることも知っていますし、そこには努力と時間は惜しみませんでした。5年10年先の自分像が明確にあったからです。
しかし、結婚して子供が出来たり環境が変わったり、立ち位置が変わったりすると働き方も変化しました。
独身だから周りを気にせずがむしゃらに突っ走り、連日午前様なんてしょっちゅうでしたが、今では体力が・・・笑 家族とのコミュニケーションが必要になりましたらね。
一人ではないという環境が仕事の仕方を変えたようです。
それぞれ考え方はありますが、これからは家族や友人との時間、趣味の時間など有意義につくるためにバランスの取れた仕事の仕方をよく考えていかなければいけませんね。
そこで、この働き方改革の一つに『家事』という面があります。家事や子育ては仕事ではないという印象が強くなっていますが、家事を労働として試算する方法があり、子育てをを含む家事を年収換算すると、子供の人数にも依りますが概ね500万円から800万円にもなるそうです。
これは専業主婦一人の年収ではなく、夫婦共に家事子育てに取り組んでいる状況の合計年収です。結構な額でビックリです。(奥さん一人で家事育児していたらそっくり奥さんの年収換算です)
子育て世代の平均年収をみてみると、20代で350万円、30代で440万円程度ですが、個々の家事の価値を数値化して、実際に総合評価を算出すると、家事活動が『見える化』されることになります。
働き方というと企業に勤めて働くことを指していますが、これからは家事という欠かせない仕事を含んだ『働き方改革』について考えていくことが、人生を豊かにする大切な組みのだと思います。